どうも、Jack です。

週末は iPod touch に iDic をインストールして遊んでいました。これ、すごいソフトウェアなんです。EPWING 形式の辞書ファイルを読み込んでくれる。辞書ソフトに興味があるかたは必ずご存知のはずのEPWING 形式。これが iPod touch でつかえちゃう。

ボクの iPod touch は 8GB です。8GBなんてあっという間です。ビデオをせいぜい20本程度しか入らないでしょうし、音楽なんてCDアルバム60枚程度でしょうか。しかし、EPWING形式で考えると、膨大な数の辞書が入れられる容量なのです。

たとえば来年早々岩波から「広辞苑第六版」が出ます。通常の書籍版に加えて、DVDROM版もでます。これはEPWING形式準拠です。これのテキストデータのみに着目しますと、おそらく500MB程度なのではないか。とすると、広辞苑クラスのデータが16本は入ってしまう計算です。辞書はまさに知の宝庫。それが複数、iPod touchに入ってしまう。そしてドレスシャツの胸元のポケットや、ジーパンのポケットに入れられる。これはすごいことです。素直に感心してしまいます。

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スティーブ・ジョブズが「Third Party Applications on the iPhone」と述べたとき、ブロガーたちの反応は大変肯定的なものでした。

たとえばTKYSSTDさんは「やっぱり行動しなきゃ始まらない」のなかでこう述べています。

「ハック防止にバージョンをあげたけど、破られたから。だとか、ほったからしにするより自分んちでコントロールしたほうがセキュリティ的にもいい。とか、これは商売になる！とやっとわかった。とかそんなうがった見方するよりも、まずは喜ぼ～^^ みんなiPhoneが好き（だから、いけないこともする）ってのが伝わったのだ。」

この対極にあるのがPSPの存在といえましょう。PSPのファームウェア1.0にある脆弱性のため、ハックされてしまった。その脆弱性を埋めるためにソニーはがんばったんだけど、いたちごっこが続いています。ボクはこの一事にまつわるソニーの態度は注視されるべき重要なことだと思っています。もしかしたらその脆弱性をほっといたら、ユーザが罪悪感を感じずにもっとPSPをいじって、そのコミュニティを広げてくれたかもしれない。悪いことかもしれないけど、でもPSPを遊んでくれる人はもっと増えたんではないかなと思います。またNintendoDSにここまで差を広げられることも同時になかったのではないか。

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もうひとつスティーブ・ジョブズ（とされているもの）のことばを引用しましょう。MacRumors.com の「iPod Touch Calendar to Get Add/Edit Functionality?」で、スティーブ曰く、「古い iPod とは異なって、新しい iPod touch にはぜんぜん違うアニマルがはいってるんだ」。kensei@デジイチ最新情報！ さんは「モンスター」とさえ表現しています。

ボクも iDic を見るにつけ、まさしくモンスターだと感じています。いままでは各社が自分たちのマーケティング活動に基づき、自分たちの裁量で辞書のラインアップを選んでROMに焼き、電子辞書を作っていた。ユーザが要らないものがあっても買わされたわけです。（ボクのSR-T7000にはパーソナルカタカナ語辞典などというわけのわからないものが入っています。入れなくていいから、金返せといいたくなる。）ここからはボクの妄想ですが、これからはユーザが iPod touch/iPhone というイレモノがあって、好きな EPWING 形式をダウンロードしていれるという時代がもうすぐくるのではないか。iTunes Store で、辞書をダウンロードして Mac OS X Leopard の辞書アプリで参照できたり、それを iPod touch で見たりできる。六法は iTunes でゲットする、などという時代がきたらすばらしいな。

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なお iDic 自体はまだできたばかりで、使い勝手は洗練されていません。結局ボクも実用／常用するにはもう一歩と判断し、消しちゃいました。でも、そのような問題は今後時間の経過とともに解決されるでしょう。iDic にせよ、ほかのアプリにせよ、様々なソフトウェアが iPod touch/iPhone を盛り上げられたら、たのしいですよね～。