(JAM LOG「Logicool VX-N (nano)」のコメント欄より引用)私の場合「OSを移行する」とか「乗り換える」という発想をとっぱらいました。「WinからMacにスイッチ」とか、「MacやめてWindowsに乗り換える」と言った類の発想は、もういいんじゃないか、と。
H.UNCLIPPEDさんのサイトで述べられていた言葉を借りると、
「Macは万年筆、Linuxは色鉛筆、Windowsはボールペン」
なのです。この言葉に「なるほど!」と唸りました。「ボールペンから万年筆に乗り換える」って言いませんよね?
万年筆とかボールペンとかサインペン、そういうものは若い人でも高級なものを持ったほうが、そりゃあ立派に見えるね。万年筆だけは、いくら高級なものを持っていてもいい。
つまり、いかに服装は質素にしていても万年筆だけは、たとえばモンブランのいいものを持っているということはね。アクセサリー的な万年筆が増えたけど、そういうのはだめ。そうじゃなくて、本当の万年筆として立派な機能を持った万年筆はやっぱり高いわけだから、そういうものを持っているということは若い人でもかえって立派に見える。
(それは別に、物を書くのが仕事であるという人ばかりではなくて、職業と関係なく、ですか……)
職業とは無関係。だからトンネルの工事をしている人が、そこでモンブランのいい万年筆を出して書いても、それはもう、むしろ立派に見えるわけですよ。そりゃあ万年筆というのは、男が外へ出て持っている場合は、それは男の武器だからねえ。刀のようなものだからねえ、ことにビジネスマンだったとしたらね。だからそれに金をはり込むということは一番立派なことだよね。貧乏侍でいても腰の大小はできるだけいいものを差しているということと同じですよ。
気持ちとしてもキリッとするわけだよ、自分でも。高い時計してるより、高い万年筆を持っているほうが、そりゃキリッとしますよ。
(池波正太郎『男の作法』86ページより引用)
Author: Soh
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