この映像を見て、「早くこれがリリースされないかなあ」と思う Mac ユーザは大勢いらっしゃるのではないか、と思います。Mac において、日本語を縦書きで書こうとすると、選択肢はそれほど多くありません。たとえばフリーウェアの「iText」は有名です。また、Microsoft Word 2008 for Mac も縦書きがいけるそうです。(ボクは英語版のWord 2008を持っていますが、うまくできませんでした。2004では縦書きがOKなのを確認しました)。Adobe InDesign日本語版でも縦書きは OK ですが、普通のユーザには敷居が高いでしょう。
ボクは、物書堂のエディタは Mac よりもiPad がふさわしいのではないかと考えています。iPadの日本語変換の精度はまだまだ改善の余地があるそうですから、エディタ+かわせみを iPad 用に作り、App Store で販売すればヒットするのではないか、と勝手に夢想しています。1,024 x 768 のIPS液晶の画面で、縦書きの日本語を執筆する、なんてことができたらいいな~。そして大辞林や類語新辞典と連携してくれたらいい。エディタで文章を書いたら、Pages なり、メールに持っていけばいい。設立趣意にある「Mac」にこだわる必要は、この2年で薄れたと感じています。また、App Storeは決済手段が簡単なのも魅力ですね。
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Hog Bay Softwareも物書堂も、その生み出すアプリにはスタイルがあります。目に見える形での思想があります。それがアプリの細部に行き届いているから、ユーザにとっての使い心地のよさが全体に醸成されています。この2社がリリースするソフトウェアから目を離すことができません。