しかし辛抱して本を読み進めるうちに、山川さんの考えるMacの本質とは何か、Macの楽しさとは何かについてだんだんわかるようになった気がしました。初代Macintoshにはおろか、1997年頃のMacにさえ十分に触ったことはボクはありませんが、けして短くはない歴代のMacに脈々と流れるMacの本質、コアの部分は変わらないのではないか。その本質は、iPodやiPhone、iPad へ形を変えて昇華し、ひいてはこの前のアップルのスペシャルイベント「Back to the Mac.」で見たように、Mac OS X Lion の形となって戻ってきたのではないか。ボクは『マッキントッシュ・ハイ』を読んでそのように受け止めました。
ボクの考える Mac のいいところは、コンピュータについて深く知らなくても Mac を語れるというところです。コンピュータを語れるのは、大学や大学院でコンピュータサイエンスを専攻した人だけではないんです。文系の人や、大学のような高等教育を受けることに無縁だった人でも Mac の面白さを語れる。そういう懐のひろさが Mac にはあるとボクは思っています。
けっきょくのところ自分のスタンスで、自分のことばで Mac についてお話ししたいという欲求が強くあります。そして、Mac が好きだから、このブログではうそや大げさな表現はできないと思っています。全部本音ベースです。ブログでうそや大げさな表現をしても、見る人が見ればすぐにわかっちゃうんですよね。できるだけ背伸びせずに、自分の目線でブログを楽しみたいです。そんな部分を見てもらえたらすごくありがたいと思います。